オウルトンパーク:ラウンド3へ不安定なスタート

チェシャー郊外の豊かな緑に囲まれるオウルトンパークは、イギリスでも最も風光明媚な土地の一つであり又挑戦的なサーキットです。優れた手段が必須となる、容赦なく起伏した道の上反り、早い専門的なセクター、隠れたピッチはライダー達に試合でベストをつくす事を余儀なくします。そして切迫した決勝は僅かなミスをする余地もありません。

オウルトンの地の静かでのどかな環境からは、MCEブリティッシュスーパーバイクチャンピオンシップがどれほど荒れた先行きになるか、微塵も感じさせませんでした。ドニントンの試合から、今年のレーシングの走りのテーマが予測不可能性である事はわかっていましたが、ブランズハッチでさらにその流れが確かめられました。

脳震盪の疑いからドニントンを逃し、ブランズハッチ帰還時の第2ラウンドでクラッシュアウトしたシェーン・バーンにとって、運命を左右する時でした。決戦の表彰台の栄誉を終に得ようと、又彼がまだまだ勝利を狙えると示さんが為に現れました。今週末、ビーワーザードゥカティライダーは不安定どころではありませんでした。

Luke Mossey #12, Shane Byrne #67 and Leon Haslam #91 - BSB: Oulton Park 2017 -

18ラップの激しい追撃の初め、初めての右利きライダーとしてトップに躍り出たのはプロボルトがスポンサーをするレオン・ハスラムでした。予選トップのバーンは僅差で遅れ、又他のJGスピードフィットライダーとブランズハッチレース両覇者のルーク・モッセイはトップ3を逃しました。

フィールドを埋め尽くす戦いでポジション争いにライダー達がぶつかり押し合う中、背後からのプレッシャーをはねのけラップを先駆けたのはダービシャーのポケットロケットでした。より硬い後輪の使用が彼の強みとなり、レースのラップ終盤にシーズン3度めの優勝を得ようとバーンを引き離していきました。

モッセィはレースが続く中トップ2の競争者から外れましたが、3位に位置し決戦にむけた強化をしてチャンピオンシップ2位を確かなものとしてゆかんとしていました。この結果はブランズハッチ第2ラウンドのJGスピードフィットカワサキのダブル表彰台に続くものと思われました。

ホンダ-レーシングも又今シーズン一貫した進歩、良い位置、最終ラップの最終コーナーでの正確な通過が見られ、4位のピーター・ヒックマンに先駆けジェーソン・オハローランは彼のホンダを先に導きました。集団の厳しい混戦の中で先頭にいたにもかかわらず、突破ができず彼は先頭集団にたぐりよせられてしまいました。

- Jason O'Halloran #22 - Followed by Josh Brooks #25 - Oulton Park 2017 -

今シーズンの型である予測不可能性にならい、この日の第2スーパーバイクレースはドラマに富んだものでした。バイクマシントラブルや砂利のトラップに図らずもはまり、幾人ものライダーがリタイアしました。

ハスラムは始まりのラップ開始後リードして良いスタートでしたが、ジェームス・エリソンとジェーソン・オハローランの共同攻撃にこのカワサキはすぐさま3位に押し下げられました。直後につけていたバーンの続けざまの突進に容易にトップ3から押し出されました。

オハローランは徐々に遅れをとり始め、計画的で意図的なマクアムズに順位を渡し、ラップ6でのシェーキー・バーンの強烈な走りが起こるまでは順位を保ちました。彼は残りレースを無事に生き残り続ける事もできたでしょう、しかしエリソンの遅れは致命的でなく、ランカシャーライダーに追いつこうと激しく推し進むハスラムと供に、両者にとってその週末が破滅的なものとなった中にそのセットは終わりました。

ラップ14で飛んだエンジンヒューズがエリソンのYZF-R1マシーンを時速(マイル)150 mphで止め、著しく減速し、ポケットロケットが反応も動く間もなく取り残されました。きれいに排気管をむしりとってヤマハの右後部を削り取り、ハスラム所有のZX-10RRはアルムコへの走行途中空に放り出され、レオンは草むらの間にあっさり滑り落ちました。

On board with Leon Haslam. The moment of impact with the rear of James Ellisons McAMS Yamaha, at around 150mph -

エリソンとハスラムがレースから外れと、残る表彰台をめぐってすさまじい奪い合いが起こり、グレン・アーウィンはビーワイザードゥカティに表彰台1位と2位を得ようと、2位につけて帰還しました。一方、ホンダはこれまでのチャンピオンシップでベストの3位を、ウロンゴン出身で新しいホンダファイヤーブレードSPで勝ち得、このバイクで初の表彰台行きとなりました。今シーズンの彼らの遅いスタートにかかわらず、一貫した進捗を見せました。

首尾一貫した走りは、今シーズンのタイコBMWのクリスチャン・イッドンの特徴です。平静を保つ中、彼がかかとを俊敏に動かしマシン前部にプレッシャーを与えるのが見て取れます。しかし彼が最終ラップで負担を感じ始め、間髪の差で表彰台を逃し、ハスラムとエリソンの衝突の破片を避けることでいくつか順位を落としたルーク・モッセイからわずか後を追われました。プロボルト製品を装着したYZF-R1に乗って、オーストラリア人のTAGヤマハライダーのジョッシュ・ブルックスがトップ6を締めくくりました。

- Leon Haslam #91 and Luke Mossey #12 - JG Speedfit Kawasaki - Oulton Park 2017 -

第3ラウンド、ビーワイザードゥカティチームはJGスピードフィットの青年達と運を交換し、表彰台の色がおなじみの緑から赤に変わりました。プロボルトがスポンサーをするJGスピードフィットカワサキチームは依然としてブリティッシュスーパバイクチャンピオンシップを先導しています、しかし差は縮まり始めて、ハスラムの不運が消えポイントが著しく上がるのがみてとれます。コーナー周りでの決戦に、私達は物事は始まったばかりと容易に想定できます。

オウルトンパークから何か学べるとしたら、それがライダーは人間であり、最高峰の選手でさえミスをおこしえる、という事です。この小さく極限に早いペースで技術を要するスプリントサーキットはブリティッシュスーパーバイクのトレードマークであり、誰をも囚えません。操縦する余地は少なくレーススペースは非常に早く、アクシデントは残念ながら避けられません。しかしながら、今から6月のノックヒルまで少し時間があり、ライダー達は休息期間にありつきひと休みができ、考えをまとめて傷を癒せます。

しかしながらこのチャンピオンシップの激しさと予測不可能性は、誰も手元の仕事を切り離せないと確信する事を意味します。

私達にもひと休憩が必要かと思います。

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MCEブリティッシュスーパーバイクチャンピオンシップは、6月7日に公式1日テストの為に再開します。6月16日~18日のスコットランドのノックヒルでのラウンド4に向かうちょうど1週間前です。

https://www.probolt-japan.com/photogallery/british-superbikes-2017